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『人間の未来―ヘーゲル哲学と現代資本主義』

竹田青嗣

 

ほとんどの人に何の自慢にも聞こえないのだろうが、竹田青嗣の本はかなり読んでいます。

しかしながら、ここのところまともに本を読める能力をほとんど失っており、この本についてもきちんと読めたとは言いがたいものがあります。

ひとつわかったことは、近代は①理想→②挫折→③イロニーと進んできているらしい、ということです。

①はマルクス主義が資本主義のダークサイドに対するユートピア思想として現れたことに対応します。

②はスターリニズムや共産主義自体の失敗に対応します。

③はポストモダン思想、つまり①に対する徹底的批判、そして真理なんてなにもない、という考え方であり、それが現代なのだ、といいます。

竹田青嗣は、③で留まっていてはこのどうしようもない現代から抜けだすことはできない、と強く語ります。

最近読む本は、みないま時代は大きく変わりつつあるのだ、と口を酸っぱくして言い続けています。

そんなふうにぼんやりしている私はしょせん相対主義者なのですが、焦燥感にかられないこともありません。

さて、しかしどうすればいいのでしょうか。

竹田青嗣の本は環境問題の解決などを緊急課題として掲げるのですが、うまく言い表せない違和感があるのです。

愚鈍な私はこの本で重要な思想家とされているヘーゲル、それにカント、ホッブス、ルソーをきちんと読んでいかなければならないのでしょう。

今から間に合うのかは別として。

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