2007年10月– date –
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『カント『純粋理性批判』入門』を読み、理解したつもりだったのに、分からなくなってしまいました。
『カント『純粋理性批判』入門』 黒崎政男 数年前に読んだ、というか途中で放り出してしまった本に再度チャレンジしてみた。 とても読みやすい本なので、放り出してしまったのは当時はきっと気分が乗らなかったのだろう。 『純粋理性批判』という本もたぶ... -
『人生の短さについて』を読みながらほんの少しだけまじめに生きようと考える
『人生の短さについて』セネカ 茂手木元蔵訳(岩波文庫) ちょいと疲れ気味で、うまくまとめる自信がないので、思いついたことを箇条書きにしときます。 ・三つの文章が入っている。『人生の短さについて』『心の平静について』『幸福な人生について』 ・... -
『退屈論』を読んでもまったく退屈しない
『退屈論』小谷野敦 「人間の不幸は、自分の部屋にじっとしていられないことだ」(パスカル。本書p228) 小谷野敦といえば著者には申し訳ないような気もするがやっぱり『もてない男』だが、私はむしろ『バカのための読書術』を読んで、ああ確かにわたしゃ歴... -
『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んで走りたくなったけど、無理。
『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹 村上春樹が自分が走ることについて書いた本だというので、村上朝日堂などのエッセイの流れに属するものだと思って軽い気持ちで読んでみたのだが、意外とそうではなくて、ちょっとした小説の手応えのあ... -
『ヴェネツィアに死す』を退屈しながら読み返す
『ヴェネツィアに死す』マン 岸美光訳 (光文社文庫) 学生の頃に新潮文庫で『ベニスに死す』を読み、そのあとヴィスコンティの映画を見た。 老人が少年に恋して死んでいく、という筋しか覚えていなかったが、映画で夏の海岸で老人が白いスーツを着てい...
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