nonfiction– category –
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「サイコパスの真実」原田隆之
「サイコパス」ということばを頻繁に聞くようになりました。なんとなく連想するのは「羊たちの沈黙」のレクター博士のような殺人鬼ですが、具体的にどういう人のことを指すのか。よくわからないので、この本を読んでみました。科学的知見とともに哲学的な... -
『超国家主義 煩悶する青年とナショナリズム』
中島岳志 筑摩書房 日本の戦前のファシズムについては、個人よりも国家の論理が優先した程度の教科書レベルにも達しない知識しかありません。 それは「戦前」の出来事だったから「戦後」のわれわれには関係ない、とどこかで高をくくっています。 ... -
『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』
ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 昨年、ハラリさんの『サピエンス全史』を読みました。 [amazonjs asin="B01KLAFEZ4" locale="JP" title="サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福"] 過去の歴史についての記述はもちろんすばらし... -
『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』
『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』 先崎学 文藝春秋 先崎さんは将棋九段。 「羽生世代」として将棋界の一線で活躍し、マンガ『3月のライオン』の監修も行うなど精力的に活動していました。 [amazonjs asin="4592145119" locale="JP"... -
『「右翼」の戦後史』
安田浩一 講談社現代新書 「右翼」といわれても、漠然としたイメージしか持っていません。 私が思いつくのは「街宣車」とか「ヘイトスピーチ」。 あとは三島由紀夫。 この本を読むと、世代によって右翼のイメージがかなり違うのかもしれないと思うように... -
『小沢健二の帰還』
宇野維正 岩波書店 小沢健二さんとは同世代に属する者です。 前世紀末に彼が姿を見せなくなってからも、ずっと気になっていました。 「僕らが旅に出る理由」をカラオケに行くとほぼ必ず歌う程度には。 昨年の突然の復活(と思った)は喜ばしいものでし... -
『3日もあれば海外旅行』
吉田友和 光文社新書 旅にあこがれます。 そのいっぽうで、ひどくものぐさなので実際に出かけるのが面倒でもあります。 折衷案として、旅の本を読んで紛らわすことになります。 吉田さんは、外国のように長期間の休暇が取れないなら短期間でも旅に出... -
『空気の検閲 大日本帝国の表現規制』
辻田 真佐憲 光文社新書 先日読んだ『中国では書けない中国の話』にもありましたが、現代の中国では出版、映画、新聞というメディアはもとより、インターネット上でも検閲がなされています。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/chugokudehakakenai... -
『中国では書けない中国の話』
余華 河出書房新社 中国のことを考えようとすると、他の国のことを考えるよりずっと難しい。 長い歴史があるし、近代からの遺恨は解決されていない。 あまりにめんどくさいので考えないようにしたり、ニュースを見ないようにしたりしてしまいます。 これ... -
『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
ブレイディみかこ 太田出版 ブレイディさんは『子どもたちの階級闘争』で英国の「底辺保育所」の定点観測をすることから「ブロークン・ブリテン」を描きました。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/kodomotatinokaikyutousou/"] それより前に出さ...
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