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『藤田嗣治がわかれば絵画がわかる』
布施英利 NHK出版 今年、東京都美術館で「没後50年 藤田嗣治展」を見ました。 https://madao-betsuo.com/foujitaaretrospective/ 若い頃から晩年までの絵がずらっと並んでいるのは壮観でした。 統一感があるようなないような、とても奇妙なもの。 作風は... -
『この椅子が一番! 椅子に関わる専門家100人が本音で選んだシーン別ベストな椅子とは…』
ここ数年、腰がどよーんと痛い。 加齢によるものです。 この一年くらいはパーキンソン病の影響で歩行時の足のバランスが悪いこともあって、特に右腰がつらい。 もうすぐオフィス(そんなすてきな場所ではないが)で、ずっと椅子に座り続けることになります... -
『魅せる自分のつくりかた 〈演劇的教養〉のすすめ』
安田雅弘 講談社選書メチエ 私の仕事はもちろん役者とは何の関係のない仕事だけれど、生きていくにあたっては何らかの演技に関する素養を必要とするのではないか。 書店でこの本のタイトルが眼に入ったとき、そんなことを考えました。 著者... -
『テロルと映画 スペクタクルとしての暴力』
四方田犬彦 中公新書 「テロル」と「映画」という言葉で思い起こすとしたら「9.11」と『ダイ・ハード』になってしまいます。 現在から思い起こすと、どちらが先に見た映像だったのか、分からなくなっています。 四方田さんは「テロリスム... -
『「感情」から書く脚本術』
カール・イグレシアス 島内哲朗訳 フィルムアート社 カール・イグレシアスさんは、脚本家であり、脚本コンサルタントであり、スクリプト・ドクターでもあります。 kindleで読みましたが、単行本では440ページという大部となる本書の構成はこの... -
「須賀敦子の世界展」を見た
神奈川近代文学館で開催されている「須賀敦子の世界展」を見てきました。 須賀敦子が翻訳したタブッキ「インド夜想曲」を読んだのが最初の出会い。 そこからエッセイ「ミラノ霧の風景」「コルシア書店の仲間たち」と手に入れて、ぱらぱらと読んでいましたが... -
「今日の芸術」は今日も有効だ
『今日の芸術』岡本太郎 岡本太郎といえば、私たちの世代では「芸術は爆発だ」と本人が叫ぶ(叫んではいないな、しかし話す、というのでもないし)テレビCMのイメージが刷り込まれており、したがってわけが分からないことが書いてあるという先入観があっ...
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