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『ザ・コンサルタント』

(あらすじ)

クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレックさん)は高機能自閉症の子供で、光や音などに過敏に反応してしまう。
成長した現在は田舎で会計事務所を開いている。
だが、裏稼業でマフィアっぽい人のマネーロンダリングやらをやっているらしい。
さて、クリスチャンはある大企業の社長から経理に問題があるようなので調査してほしいと言われる。
問題を発見したのは会社の経理担当のデイナ(アナ・ケンドリックさん)。
クリスチャンは過去15年の資料を一晩で読み解いて不正があったことを見抜き、社長にその旨を報告した。
その晩会社のCEOが、悪い人たちに自殺を余儀なくされ、クリスチャンは社長から翌日調査打ち切りを伝えられる。
そして悪い人たちは今度はクリスチャンとデイナを殺しにやってくる。
クリスチャンの超絶戦闘能力および正確無比な射撃によりデイナを救うのだが……

これとは別に財務省の女性調査官によりクリスチャンの全貌が明らかになっていくと別の筋があり、あらすじ書きが下手な私にはひじょうにたいへんな映画。

さて、この映画についてはタイトルすら全然知らなかったんだけれど、ライムスター宇多丸さんが「週刊映画時評 ムービーウォッチメン」で好意的に取り上げていたのを聞いて、見に行こうと思った。

念のため、当日「物語る亀」さんで確認したら、ちょっとだめかも、という評価で、ああどうしよう『マリアンヌ』の方がいいのだろうかとも思ったりしたのだが、あんまり重い映画を見に行く気分ではなく、結局見ることに。

物語る亀
映画『ザ・コンサルタント』感想 テーマなども理解できるけれど、惜しい印象がある作品だなぁ…… ※ネタバ... カエルくん(以下カエル) 「よーし! 久々の200館クラスの大規模映画の感想記事だから、こっちも張り切っちゃうね!」 亀爺(以下亀) 「やはりこれだけの規模で公開され...

以下ネタバレ。

クリスチャンと悪い人のリーダーが最後に直接対決するのだが、それは10年ぶりに会った弟だった、しかも最終的に素手で殴り合いわだかまりが解ける、と言う部分は若干あきれた。
偶然の出会いを全否定するわけじゃないけど、もっと早く弟だってことには気づけただろ!と思ったり。
だけどそれ以外はほぼ面白かった。
クリスチャンがうまく人とコミュニケーションできない部分がほほえましくていい。
そんなにうまくコミュニケーションが取れなくても、その取れなさがかえってユーモアになっていて肯定的に描かれているのには共感できた。
あと、以前私も少しだけ経理関係にからむような仕事をしていたことがあったので、調査にあたって15年分の資料を用意しておいてくれ、というのはあるあると思ったり。
ガリレオ(湯川教授)みたいに窓ガラスに数字を書き込んでいって一晩で金の流れを突き止めるところとかかっこいい。

アナさんはかわいい。

物語る亀さんの言うとおり、脚本がすべてのピースがかちりとうまくはまっているかというと、微妙だと思う。
だけど小説でも映画でも力業で強引にまとめに行く話っていうのが好きで、その例で思い出すのは園子温さんの『愛のむきだし』だけれども、破綻している話でもとにかく終わりまでもっていくのは単にすごいなあ、と思ってしまった。
もう一回見てもいいかな、と私は思いました。

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